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あるときは鬼才、あるときはうっかりさん。発達障害の過集中・注意散漫って?

ネットを使う発達障害者、特にADHD(注意欠陥・多動性障害)傾向の強い人たちの間では最近、注意が散漫になることを「リスが通る」「あっ、リス!」などと表現することが流行っています。

これは、注意散漫傾向のある人が話しているときにリスを見つけてしまうと話の途中で唐突に「あっ、リス!」と叫んで話をすっ飛ばしてしまうことが多い、という話から出たもので、米国発のADHD自虐ネタであると思われます。

リスは北米大陸ではごくありふれた動物で、街中や公園のあちこちにチョロチョロしています。日本でいうところのスズメやハトぐらいの感覚です。そこからすると、「あっ、リス!」の感覚すごくわかります。私も人と話しているときにスズメやハトを見つけたら「あっ、スズメ!」「あっ、ハト!」って叫びますもん。

2017年になって「プレミアムフライデー」の導入が始まったことをきっかけに、ネットを中心に「働く人の1時間あたりの作業効率」についての話題が広がりつつあります。

この流れの中で、働く発達障害者の界隈では「発達障害者のパフォーマンスは時間ベースでははかれない」という議論が盛り上がりました。

これに私も同感です。他の人のことについては断言できませんが、少なくとも私については、「1時間あたりのパフォーマンスは計測不能」ということがはっきり言えます。

そんなわけで、私は1週間とか1ヶ月とかの長めのスパンで見たときに初めて、均(なら)してみると普通の人とトントンぐらいの作業量をこなせているだけであって、1時間ごとの作業効率なんて、人と比べて0%から300%ぐらいまでのばらつきがあるわけです。

だから私にとっては、時給で働くことや、「1日○時間勤務すること」を必須条件に雇用されるような働き方をすることはなかなか難しいのです。