コンサルタントのころ。様々な対人技術を教わった。様々なものがあったが、その中でも群を抜いて重要な技術の一つは「会話の時、人の話を否定しない」こと。
結局のところ、ほとんどの局面で「事実を認めるよりも「間違いを指摘されたくない」とか「否定されたくない」などの欲求が勝る」のだ。
重要なのは、相手が進んで動いてくれるように仕向けることであって、裁判のように自らの正しさを争って証明することではない。
プロであれば、「話が前にすすむ」「クライアントが気持ちよく仕事できる」という、実効性のみが重要なのだった。
最初に「判断をしないこと」。
つぎに「自分の間違いの可能性を、素直に告げること」。
最後に「自分は極力短く話し、相手には質問する」。