ならばその間抜けどものために、建設業での朝礼が何故重要なのか、をご説明いただきたい。ぼくも、全く分からん間抜けの一人です。
と言われたので説明する。
大前提として、建設現場において朝礼は工事関係者ほぼ全員(現場によって数人から数百人まで)が一堂に会して情報共有できる唯一の機会である。
雨天時や極端に現場に場所がない場合でも、職長は必ず集まって朝礼しているし、結構色々行ったが朝礼の無い現場に入ったことは一度もない。
ちなみに増田はこの間まで職長っぽいことをやってた(過去形)。
同じ会社でも現場によってまちまちだったりするが、大体下記の流れで進行する。
●ラジオ体操
これ、馬鹿にしてる人多いけど結構大事。現場狭くてラジオ体操なしとか続くと微妙に調子悪くなる。
真面目にやると結構いいストレッチとウォームアップになる。まあ若い元請け職員とか真面目にやってないけど。
●出面(でづら)確認
当日にどの業者が来て何人入場して新規入場者が何人いてというのを確認する。
職員が読み上げる所もあれば、職長にマイク回して申告させる所もある。
小さい現場だとここで各業者の作業内容まで説明しちゃうこともある。
●作業内容の説明と安全注意事項の確認
その日現場内のどこで何をやるかの説明。人の動線とか車両や重機の動きとかも関わってくるので結構大事。
それに続いて安全注意事項の確認、仕上げ物に触るなとか、どこそこが通れないみたいなものから
足場の解体や盛替え、開口部の発生、重量物の揚重、大規模掘削みたいな命に関わる情報まで周知する。
一応コーンバーで作業区画は切るけど、大型重機の近くとか簡単に死人が出るので関係者以外近寄らないように言われる。
●搬入出予定の確認
どこの業者が何をどれだけ何時に出し入れするか読み上げる。抜けとか追加とかもここで職長とかから上がる。
搬入出いってもワンボックスとかトラックだけじゃなくて、大型コンクリートミキサーや10トンダンプが数十数百台単位で出入りしたりとか、
25トンのクレーン来たりとか鉄骨満載の15トン車とか来たりするのが大きめの現場だと結構普通なので、それなりに安全に関わる情報でもある。
●安全講話
大体所長とかその現場の上席がやる。
時事ネタなどを絡めつつ安全意識を高める話なんかをするが、長年やってるのでみんなそこそこ話が上手い。
「最近現場の整理整頓がなってない」とか「伸び馬はちゃんと感知バー伸ばせ」みたいなお小言も大体ここで言われる。
あと他現場の災害事例とかの紹介とかもやる。
最近聞いて怖いなと思ったのは空調服に溶接の火花吸い込んで全身大やけどになった話とか。
●指さし呼称と安全コール
適当な二人で向き合って指差ししながら装備品のチェックをやる。
ヘルメット、顎紐、服装(反射チョッキの有無など)、安全帯、足元(安全靴履いてるか)、顔色は悪くないか確認。
で、安全コールを「今日も一日安全作業で頑張ろう!」「おう!」と全員でやって終了。
あとは各業者に分かれてKY。
これが建設現場の朝礼の大まかな流れ。
デスクワーカーの皆さん、朝礼でやる情報共有やチェック、無くしても安全上問題ないと思います?