優しさ・謙虚さ・思慮深さは、相手も同じ性質を持ってる場合だけ有効で、そうじゃない場合は「便利なやつ」と思われて都合のいいように利用されて終わる。人徳も環境が間違っていれば発揮されない。「良い人」が活きるのは「良い人」に囲まれてるとき。
そして、良貨が悪貨に駆逐されるように「良い人」で構成されたコミュニティは悪意に脆弱ですぐに崩壊する。
単純で素朴な「良い人」はそのような世界を生きることはできないから、「良い人」の数は減っていく。
とはいえ、それぞれがお互いを信用しないギスギスしたコミュニティは安全性が低すぎて、これまた長続きしない。
すると、必然的な帰結として「信用できる人間達だけで構成された居心地の良いコミュニティ」を作ろうという発想になる。
そして歴史は繰り返される。