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MEMO:
- 幸福は幻想である
- 人間以外の動物は幸福など求めていない
- 人間は幸福という幻想を追い求めるあまり、自由を失い、自ら不幸になる
- 例えば、猫はその本性に従い、その本性によって与えられた生活に満足している
- 人間は自分以外の「なにか」になろうとするため一生満足できない
- そもそもこの世界に答えなどない
- しかし、人間は答えを求める生物
- 存在しないものを追い求めるので一生満足できず生涯を終える
- 人類は進歩を賛美しているが、実際には進歩などしていない
- 同じところをグルグル回り続けているだけだ
- 例えば政治体制
- 王政が立ち上がり、それが腐敗することで寡頭制に移行し、それもまた腐敗することで民主制へ移行していく
- しかし、民主制も腐敗やポピュリズムなどの要因で機能不全に陥る
- 結果、再び強いリーダーが求められ、結果的に王政が復活する
- 人類の社会はこれの繰り返しなのではないか
- 例えば仕事
- 産業革命で人間の仕事が無くなるのかと思いきや、「機械にはできない仕事」が次々と発見され、結局人間の仕事は無くならなかった
- 2025年時点のAIによる仕事消滅にも同じことが言える
- 以上のような進歩したと思いきや実態は何も変わらない世界を繰り返しているというのが人類の普遍的な在り方・本性なのではないか
- 多くの人は世界は時間と共に進歩し、より良くなると考えている
- しかし、人間の本性は何も変わらないので同じような愚行を延々と繰り返しているだけではないか
- 人間は宗教を捨てた代わりに「進歩」を神格化した
- 人間は常に不安を感じる生物なので、不安を解消する為に神を求めた
- しかし、現代の人間は神を捨てたので新たな神が必要になった
- それが進歩
- しかし、人間の社会に「進歩」などなく、ただ循環しているのみ
- 人間は「進歩」すれば不安が解消されると信じて経済を「進歩」させ、社会を「進歩」させ、自分を「進歩」させてきた
- 「進歩」信仰
- 他方、猫は己が脅かされない限り、不安に苦しんだりしない
- 人間はただ巡り続ける自然の一部に過ぎない
- にも関わらず、その繰り返しから脱却しようとする・できると考える傲慢さが不安や苦しみの原因
- 人間は人間だけが己の種を特別で自分達は「進歩」できるという幻想を信じている
- 猫は生きるのに十分であれば、それ以上を求めない
- 幸福は幻想であり、この世界に存在しない
- 存在しない「幸福」を宗教のように信じているから人間は不幸になる
- 「進歩」を神格化することで様々な戒律が発生した
- 「幸福」の為に「進歩」「成長」しなくてはならない
- 「幸福」の為に努力しないといけない
- 「幸福」の為に我慢しないといけない
- 「進歩」を神格化したことで「変わらない」ことが悪になってしまった
- 「進歩」を神格化した結果、「進歩」しないことへのプレッシャーが強くなり逃げ場がなくなった
- そして、最悪なことに「進歩」することは「幸福」に繋がるわけではない
- 人間は自然な状態(ニュートラルな状態)で不安を感じる生物
- だから、常に「進歩」することで不安を紛らわせる・不安が解消されると信仰している
- しかし、人間は自然な状態では不安を感じる生物なので「進歩」しても、それが普通の状態になると再び不安を感じ始める
- 人間はそのような無間地獄を一生生きていく生物
(2025/05/07)