■ 1. 『道徳の系譜学』の概要
- 5分でわかる説明: 『道徳の系譜学』を5分でわかるように説明する
- 本の内容: 人に対する良い・悪いの基準がゆがんでいる、このままでは人は終末を迎えてしまうという主張
- 歴史からの説明: どうしてそうなのかということを道徳が作られた歴史から語る本である
- テーマ: 道徳的に良いというのはただの弱さであるということ
- ニーチェの主張: 本物の良いを教えてやる、今の道徳はおかしいと言っている
■ 2. 真の良いとは何か
- ルサンチマンから作られた: 真の良いというのはルサンチマン(他のものに対する恨み)から作られた良いだから
- わかりにくい概念: ルサンチマンから作られたと言われてもよくわからない
- 詳しい説明の必要性: もう少し詳しく説明が必要である
■ 3. ルサンチマンの誕生
- 古代の時代: かなり昔、古代の時代の話である
- 貴族と奴隷: 貴族と奴隷として働かされているユダヤ人という構図である
- 貴族の言い分: 「俺たちは強い、弱い奴は俺たちのために働け」という貴族の言い分
- 奴隷の感情: 奴隷として働かされていた人たちは本当にクソ嫌なのに反撃できない、恨めしいという気持ち
- ルサンチマンの定義: この「恨めしい」という気持ちがルサンチマンである
■ 4. ルサンチマンからキリスト教道徳へ
- 道徳の創造: このルサンチマンから道徳をキリスト教が作ったという流れ
- キリスト教の道徳: キリスト教の道徳というのができていく
- 反撃したい気持ち: 恨めしいから反撃したい、反撃したいけどどうすればいいのか考えた
- 現実の制約: 現実には反撃できない
■ 5. キリスト教道徳の仕組み
- 天国と地獄の創造: 貧しい・無欲な人は善人だから天国に、強い・強欲な奴は地獄に行くということにしようと言って作ったのがキリスト教である
- これがキリスト教の道徳: このキリスト教の道徳というものである
■ 6. キリスト教道徳の効果
- 現実は変わらない: 実際この働いている厳しい辛い状況は変わらない、辛い
- 生きる目的がない: 毎日毎日働いて働いて死ぬまで働いてそれでおしまいだという人生だった、生きる目的がなかった
- 目的の創造: キリスト教道徳ができてどう変わったかというと、天国に行くために頑張るという目的ができた
- 現実は不変: 現実は何も変わっていない
- 生きる意味の付与: でも目的ができた、働くことに辛くても天国に行けるという意味が生まれた
- 苦役への意味: これは苦役に苦しむ人たちに生きる目的を与えた
■ 7. キリスト教道徳の勝利
- 勝利の証: キリスト教道徳は勝利を収めた
- 一般化: とても一般的になっている
- 普通の感覚: 私たちも普通の感覚としてこの無欲な状態・謙虚に生きる・従順な状態は良いものだと思っている
- 逆の価値観: 逆に金が欲しい、権力がほしいという人はよくないものだとされている
- 勝利の証明: この状態になっているということがすなわちキリスト教道徳が勝利しているという事を示している
■ 8. キリスト教道徳の弊害
- 欲を満たすのは罪: キリスト教道徳に従えば欲を満たすのは罪である(欲のないものが良い)
- 人間の本能: でもなかなか人は欲に勝てない、人間の本能として欲があるから
- 幸せになれない: 常に欲を満たすのは罪なのに無欲になれない、ということはキリスト教道徳に従って生きることはできない
- 絶望への道: となるとどうせ幸せになれないんじゃ人間はオワコンだなとなってしまう
- 人間の終末: この結果人間が終末へ向かうということになる、人間が滅びに向かってしまう
■ 9. ニーチェの解決策
- 神への依存拒否: だからニーチェはこう言った「神に頼るな、神に人生を任せるな」
- 欲に従う: 自分の欲に従い力を求めよ、これこそが真の良い存在だ
- 超人の概念: そういう存在を私は超人と呼ぶ、超人を目指せ
■ 10. まとめ
- ゆがんだ道徳: 今良いとされている道徳は恨み(ルサンチマン)から生まれたゆがんだものである
- 滅びへの道: このままでは人は幸福を見失って滅びに向かう
- 超人への道: だから今こそ自分の欲に従い力を求め、超人を目指してください