1.回答の選択肢を用意する
1つ目は回答者の負担を考慮して、回答の選択肢を用意することだ。
私はエンジニアなので、社内エンジニアや外部のエンジニアさんと開発・実装面でやり取りすることが多い。例として、ある実装の方法について、こちらから質問するシチュエーションで考えてみよう。
やりがちな質問として、「○○の表示はどうやって実装しますか?」といったものがある。しかし、これだと人によっては様々な解釈の余地があり、回答によってはさらなるやり取りが発生するリスクがある。
自分にある程度の解釈(今回の場合は実装方法)があるのなら、「○○の表示はチェックボックスでの選択ですか?それとも入力ですか?」のように、想定される回答を選択肢のような形で伝えることを意識したい。
回答する立場から考えると、「○○の表示はチェックボックスを使用します」と答えなければいけない質問より、「はい、チェックボックスです」と答えるだけでいい質問の方が、ささいな違いだが楽である。
そうすれば、お互いの解釈の違いが生まれるリスクが減り、ひいては無駄なやり取りを減らせるだろう。
2.相手が使っている言葉に合わせる
言葉の扱い方という観点で気をつけたいのが、語句の統一だ。
以前にある案件で、クライアントの担当者は本番反映のことを「本番化」という言葉を使用していた。また、別案件では、サイトを「マザーサイト」と呼ぶ担当者の方もいた。いずれもベイジでは耳馴染みのない言葉だ。
言葉に誤りがあれば訂正する必要があるが、特に問題なければ、相手が使い慣れている言葉を使ってやり取りした方が、認識違いを防ぐことができる。
自分や社内で使用している言葉に固執するのではなく、やり取りをスムーズにするためにも「相手の言葉に合わせる」ことを習慣化した方が良いのではないかと考える。
3.自分の担当範囲外のことも質問する
最後に、個人的に大切だと思う姿勢について述べたい。
その姿勢とは「自分の担当外の業務に関心を持った上で質問する」だ。
担当外の業務に関心を持つことが大切なのは、それを知ることで自分自身の判断基準も増えるからだ。
例えば、何らかの決定事項について意図や経緯を知らないと、後々になってパラパラとした個別の質問をしてしまい、時間も消費してしまう。
しかし、他の業務に関心を持っていれば、適切なタイミングで適切な質問ができるようになる。そして、それが結果として「良い仕事」に繋がるのではないだろうか。