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何でも進められる人のからくり

要約:

■ 1. 背景: 専門外テーマへの対応

  • コンサルティング業界では、専門外のテーマを担当しても翌週には前進している状態が常態となっている
  • 「専門外なので動けない」という状況がほぼ発生しない
  • 物流、洋上風力、地方銀行、食品メーカーなど、異なる業界の複雑な構造問題が普通に担当として割り当てられる

■ 2. 未知テーマへの対処: 4ステップ

  • STEP 1 | 分からないを言語化する:
    • 「全部分からない」は思考停止のサインであり、実際には全てが不明なことはない
    • 不明な内容を「目的・範囲・手順」などに分解して項目として書き出す
    • 言語化によって漠然とした不安が「埋めるべきタスク」へと変換される
  • STEP 2 | 分かる範囲で仮説化する:
    • 情報が揃うのを待たず、手元の材料だけで「恐らくこうだ」という仮の答えを置く
    • 現状と目指す姿を仮で描いてから動き始める
    • 仮説を埋めるための調べ方・聞き方として4方向を活用する:
    • 人・知見を借りる(社内エキスパート、上司との壁打ち、客先への確認、外部専門家、社内ナレッジ)
    • 情報ソースを当たる(AIツール、業界レポート、官公庁・統計データ、専門メディア・SNS、専門書・論文)
    • 1次情報を捉える(現場観察、ヒアリング、競合サービスの体験、業界イベント参加)
    • 構造化して考える(フレームワーク整理、ロジックツリー、類似事例との比較類推)
  • STEP 3 | 仮説を起点に自ら動く:
    • 「どう動けばいいですか」ではなく「恐らくこうなので、こう動きます。ここだけ確認させてください」という姿勢で臨む
    • 答えをもらうのではなく、仮説を検証しにいくことが肝要
    • AI、デスクリサーチ、詳しい人脈など、情報を取りにいく動き自体がこのステップ
  • STEP 4 | 動きながら精度を上げる:
    • 完璧を待たずたたき台を出すことで、相手から差分のフィードバックが返ってくる
    • 取れない情報が生じた場合は、取れないなりの別ルートを決めて軌道修正する

■ 3. 具体シーン: MTGでの事例調査依頼

  • NG例:
    • 何をすればいいか分からず止まる
    • とりあえず調べ始め途方に暮れる
    • 止まったまま最終的に怒られる
  • OK例:
    • 「何が分からないか」(資料の目的・調査範囲・手順・構成)を先に書き出す
    • 分かる範囲でゴールを仮説化する(コスト削減なら打ち手も必要、同業以外の業種にも関心がありそう等)
    • 自ら情報を取りにいき、取れない情報が出たら軌道修正する

■ 4. 止まる原因: 3つの理由

  • 塊の重さに負ける:
    • 「分からない」は最初ひとかたまりで来るため大きく見える
    • 分解した後のタスクは小さいが、割る前の段階で止まる人が多い
  • 「理解してから動く」という思い込み:
    • 情報収集後に判断する順番を正しいと信じている
    • 4ステップはこの順番を逆転させるため、知っていても腰が重くなる
  • 各ステップでの恐れ:
    • 仮説は外すのが怖くて言い切れない
    • 質問は仮説なしで聞くと無知がばれそうで切り出せない
    • たたき台は未完成を見せたくなくて完成まで抱え込む

■ 5. 結論

  • 止まる原因は能力ではなく「塊を割る・待たずに置く・未完成のまま出す」という初期動作にある
  • 専門知識は4ステップを回すうちに後から付いてくる
  • 未知テーマで止まるのは「分からないから」ではなく「まだ割っていないから」