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東北大ら、0.1gの物体が生む重力を測定できるセンサー ~量子力学と相対性理論を統合した“万物の理論”に向け前進

東北大学 学際科学フロンティア研究所/電気通信研究所の松本伸之助教(兼JST戦略的創造研究推進事業 さきがけ研究者)、東京大学 大学院理学系研究科の道村唯太助教、国立天文台 重力波プロジェクト推進室の麻生洋一准教授、東北大学 電気通信研究所の枝松圭一教授らの研究グループは20日、石英の細線で懸架された7mgの鏡の振動を、1秒間で10-14m程度の分解能で読み取れる測定器を開発した。

今回、研究グループは重力波検出器と呼ばれる、懸架鏡(7mgの鏡を直径1μm、長さ1cmの石英の細線で吊るしたもの)を用いた変位測定装置の技術を応用している。この装置の原理は単純で、懸架鏡に重力源を近づけ、懸架鏡揺れによる反射光量を光共振器で検出することで重力を観測するというもの。