コンクリートの破砕作業で生じる音は、多くの建設現場で悩みの種となる騒音の1つだ。特に、油圧ショベルのアタッチメントとして装着するブレーカーで構造物を解体する場合は、大型のノミを連続的に打ち付けるため、大きな音が続けて出る。近隣への配慮が欠かせない。
(中略)
同じブレーカーによる破砕でも、全く別のアプローチから効果的な騒音対策を実施したのが大林組だ。ブレーカーに後付けできる装置「バブルサイレンサー」から作られる泡で、破砕対象やノミの部分を覆って音を抑える。
都内のコンクリート解体工事に試験適用したところ、5デシベルの低減効果を確認。低騒音タイプのブレーカーに取り付けると、7デシベル小さくできる。
それでも5-7デシベルしか小さくならないのか