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寿命100年「ダイヤモンド電池」 宇宙や地下の電源に

寿命が100年にもなるダイヤモンドを素材にした新型電池が注目を集める。原理は太陽電池と似ており、太陽光の代わりに放射性物質から出る電子を受けて電力を生み出す。実用化には放射線の遮蔽が必要だが、宇宙探査機や地下資源の採掘装置など人の手の届かない場所の電源として応用が期待されている。

試作した電池は「ベータボルタ電池」といわれ、放射性物質を利用する「原子力電池」の一種だ。太陽電池はダイオードに光を当てるが、ベータボルタ電池は電子を当てると電流が流れる。電子には放射性物質から出る放射線の「ベータ線」を使う。ベータ線は電子そのものだ。

ダイヤモンド電池は放射性物質がベータ線を出す限り、電力を生み出す。炭素14は半分に減るまでの期間「半減期」が約5700年、ニッケル63は約100年。長寿命の電池になるわけだ。