太陽エネルギーというとソーラーパネルのようなものを想像しますが、MOSTが使うのはパラボラアンテナのような凹面反射板です。
この凹面反射板の太陽光線が集中する部分には、パイプが通っていて、そこをエネルギー貯蔵分子の液体が流れています。
液体は、ここで太陽エネルギーを受けることで、エネルギーを保持した異性体へと変化します。
この異性体は常温の20℃近くまで冷めても、エネルギーを閉じ込めたまま維持されます。
そして、研究グループが開発した触媒によるフィルターを通すと、この液体は化学反応によって63℃ぶん温度が上昇し分子構造を元の配列に戻します。
室温20℃で保存されていた液体は、フィルターを通ることで一気に83℃の液体に変わるわけです。
もちろん実用化には、まだまだやるべきことは多いといいますが、研究グループは少なくとも熱の放出で110℃まで加熱できるように液体を改良する予定であり、この技術は10年以内に商用利用されることを目指しているといいます。
ふーむ?