研究チームが開発した技術は、スピントロニクスの原理を利用する機能性素子の代表例である「磁気トンネル接合」というスピントロニクス素子を用いて、Wi-Fiの電波で発電できる技術。「磁気トンネル接合」の素子は、すでに磁界センサーや不揮発性メモリーでは実用化されているもので、電磁波の送受信への応用も研究が進んでいますが、Wi-Fiの周波数帯で高強度の信号を生み出す性能には至っていませんでした。
研究チームの実証実験では、コンデンサーが3~4秒で充電され、LEDを1分間にわたり光らせることができました。これは、これまで電池交換が必要とされてきた部分を、Wi-Fiによる充電で補う可能性を示したもので、発表資料で東北大学は「今後包括的な研究開発を行うことでエレクトロニクスの新しいパラダイムが切り拓かれていくことが期待されます」と記しています。
小型センサーをWifiを電源で長期間稼働させることができそうだな