研究チームが今回新しく開発したのは、AM-Ⅲと呼ばれるアモルファス材料です。
硬度試験の1つである「ビッカース硬さ試験」では、113GPaを記録。
これは天然のダイヤモンドのスコア(70~100GPa)よりも高く、最も硬いダイヤモンド(150GPa)よりは低い数値となっています。
開発されたAM-Ⅲはダイヤモンドと同じく、炭素(C)でできています。
そのため二酸化ケイ素(SiO2)を主成分とするガラスとは異なります。
そしてAM-Ⅲの最大の特徴は、非結晶の内部に結晶を含んだ材料だという点です。
基本的に原子が無秩序に並んでいますが、あるセクションでは原子が整列しており、この混沌と秩序の融合が材料を強固にしているとのこと。
つまりAM-Ⅲはダイヤモンドと同じ成分から成り立っていますが、構造の一部はガラスのようであり、また別の一部は結晶のようでもあります。