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重金属を好むバクテリアを使って汚染水の浄化に成功

しかし研究チームが鉱山から流れ出る廃水を調査したところ、高濃度の六価クロムへの耐性がありるだけでなく、細胞内部に積極的に取り込んでいるバクテリアを発見します。

さらに調査を進めたところ、このバクテリアは六価クロムを取り込むことでグルタチオン-S-トランスフェラーゼやカタラーゼ、ペルオキシダーゼといった様々な抗酸化酵素の生成を増加させる性質があり、有毒なハズの六価クロムを何らかの生理反応に利用している可能性も示されました。

そこで研究者たちは、この奇妙なバクテリアを人間の浄水システムに組み込むことを目的とした実験を開始しました。

結果、新たなバクテリアは六価クロムを最大で99.96%除去できると判明(六価クロムの濃度が50mg/Lの場合)。