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ゴミをわずか10ミリ秒の加熱で貴重な材料「グラフェン」に変える方法

ライス大学の化学者であるジェームス・ツアー氏の研究室が、生ごみやプラスチック、その他の材料をベースにグラフェンの粉末を生成する方法を開発しています。このプロセスは迅速かつ安価です。ツアー氏はごみからグラフェンを作成する方法を「フラッシュグラフェン」と呼称しており、既存のグラフェンバルク製造方法のコストの何分の1に抑えることが可能。つまり、大量の石炭・食品廃棄物・プラスチックをグラフェンに変換することができます。

ツアー氏は「世界では食品の30~40%が廃棄されています。また、プラスチック廃棄物も世界的に懸念されています。一方で、混合プラスチック廃棄物やゴムタイヤといった固体炭素ベースの物質をグラフェンに変換できることは証明されています」と語り、フラッシュグラフェン技術の重要性を語っています。

フラッシュグラフェン技術は、炭素含有材料を華氏5400度(摂氏約3000度)に加熱し、わずか10ミリ秒経過するだけでグラフェンが生成できるというもの。グラフェンを生成する際の原料となるべき材料は炭素を含むものなら何でもOK。ツアー氏によると、材料の有力候補は食品廃棄物・プラスチック廃棄物・石油コークス・石炭・木材・バイオ炭であるとしています。なお、ツアー氏は「既存のグラフェンの商業価格は1トン当たり6万7000~20万ドル(約820万~2400万円)であるため、フラッシュグラフェン技術は素晴らしいものになると思われます」と語りました。

本当かな?