東京大学(東大)は2月17日、木材由来のセルロースナノファイバー(CNF)を用いて、透明かつ建築物や輸送機器などの構造材として利用できる高い強度を持つ板状材料を開発することに成功したと発表した。
しかし、CNFシートは希薄な分散液から形成するため、厚さ数十μmの薄膜状での形成となり、構造利用に足る厚さ数mm以上の材料を作成することができない。この成膜プロセス上の課題が、構造用途での活用を妨げていたという。そこで研究チームは今回、CNF薄膜を多重に積層して接着し、厚みのある板状CNF材料の形成に取り組むことにしたとする。