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「亜鉛空気電池」が二次電池の新たな道を切り開く可能性

スマートフォンや電気自動車など、現代の多くの電化製品には充電可能な「リチウムイオン電池」が用いられています。多くの需要に伴い、材料となるリチウムの枯渇や価格高騰などの問題が発生することから、リチウムに代わる二次電池の探求が進められている中、「亜鉛空気電池」と呼ばれる電池について、新たな知見が得られたと研究者が明らかにしました。

オーストラリアのエディス・コーワン大学所属のムハマド・アズハル氏らは、負極として使われる既存の材料を見直し、コバルト、ニッケル、鉄を含むナノ複合材料を新たに合成して負極に使用しました。

この材料を用いた亜鉛空気電池は、1.48Vという高い開路電圧を示し、充放電中に電流密度5mAcmで0.77Vという低い電位差を実現したとのこと。別の素材では、高い電位差により安定性が保たれないことが確認されていますが、アズハル氏らの材料では、最大950時間以上安定した性能を示したとのことです。