慶應義塾大学の研究グループは、次世代AIデータセンター向けに、1芯あたり最大106.25Gbpsの高速伝送が可能な多芯構造の屈折率分布型プラスチック光ファイバー(GI型POF)開発に成功した。
新技術では、プラスチック材料の特性を生かした押出成形により一括で多心化する手法を提案。押出成形では、押出機のダイ(成形金型)の設計により、コアの数や配置、外形形状にかかわらず、マルチコアGI型POFを一括作製できる。そのため、ガラス製光ファイバーで必要だったリボン化工程や多心コネクタの実装が不要で、1芯あたり100Gbps超の伝送性能を実現しつつ、コストを10分の1~100分の1に低減できるという。