さて、イスラム教は、最高指導者が「イスラム教を冒涜した者に死刑を宣告する」事が出来、それによって実際に世界中のイスラム教徒たちが死刑執行を試み実行するという宗教である事は明白なワケだが。
現在、カルトと一切の関係を断てという声が上がる日本で、イスラム教はどういう扱いになるの？
…今回、日本で「カルトと政治は一切の関係を断て」という話になっている…筈なのだが、そこにも妙な忖度めいたものが漂っている。
なぜか、統一教会関連だけに矮小化される傾向があり、その他の宗教や団体に拡大するのを避けようとして、その為により一層、統一教会系への攻撃を増す…といった様相…
…カルトの広告塔に政治家が使われるだけでも問題だというのは私も同意する。その点について政治家が従来から鈍感に過ぎ、その鈍感さはカルトだけでなく、悪徳商法にもさんざん利用されて来た。ただ、これを法で規制するのは困難だし、副作用として危険なものも予想されるので慎重にやらねばならない…
…で、冒頭のイスラム教の話に戻るが、今、カルトと少しでも関わった政治家は退場とかって筋で、魔女狩りにもなりかねないぐらいの勢いになってるよな。
その筋だと、宗教の最高指導者が死刑を命じ信徒がそれを実行するという宗教って、一切の関りを持ってはならない宗教に分類される筈だよね？…
…逆に言うとイスラム教を接触禁止宗教から除外するって話になると、まるっきり筋が通らないんで、それこそ「政治が宗教に操られてる」事になる筈なんだよな。
さて、それでイスラム教を接触禁止宗教として日本の法律が定めたとしよう。これをイスラム教に対する侮辱と捉えて最高指導者が…
…日本国と日本人を敵と見做し、これらに報復せよと命じたならば、さて、どうするのか？
そのぐらいの危険は想定しておかねばならん筈だがな。
さて、だから、「接触禁止にすべき組織」を設定して、それらを「排除、撲滅」って方針にするのは危険でさ。なので「関わり方」で線引きすべきだと思うワケよ
…問題は特定の団体や個人の私利私欲を満たす為に、公共の福祉や公益の観点を無視して政治が行われる事なのであって、祝電打とうが献金受け取ろうが、それで政治が歪まなければ問題は無い。カネと引き換えに政治を歪めるような政治家なら、カルト撲滅しても他の金蔓探すばかりだろうしな(-_-;)。
…あとは、世間への影響力の強さ、政治家としての信用とかを広告塔に利用される問題だが、これも「関わり方」として捉えれば、カルト宗教かどうかみたいな厄介な線引きより、包括的に社会への悪影響を防ぐように対処可能ではないか？
つまり、政治力の不適切な利用となる「関わり方」を規制するのよ…
…まぁ、先を読んどる政治家なら、この辺りはもう先回りしとるか、先回りをやり始めとる筈だと思うけどな。