規制行政には特に公平性が求められるから「統一教会だからアウト」ではなく「かくかくの団体はアウト」かつ「統一教会が当該条件を満たす」でないといけないわけですよ。だから統一教会や同程度に悪質な団体は引っかかって普通の宗教団体はセーフになる要件はなんだってずっと聞いてるわけで。
それに対して「いや統一教会はこんなに悪質なんです」とか「反社会的団体なんです」というのは返事になっていない。立法のための検討ではこの「差」を詰めることが必要なんだ、という話をなんで法哲学者がしないといけないのさ。
「統一教会」という団体を悪魔化しないと他の宗教団体にも飛び火するから困るってのはありそう。
宗教二世がつらい問題は新興宗教に限らず、キリスト教でもイスラム教でも発生する問題だし、ちょっと政治的な色が強い教会では普通に政治活動してるのはよくあることだし、そもそも創価学会や立正佼成会はどうなるんだ、神道はどうなのみたいに無限に燃えていくことになる。
だから議論がフワフワしたものになるのはまぁわからなくもない。