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EVへの移行が話題ですが、ガソリンエンジンにするか蒸気機関にするか電気自動車にするのかの技術的選択が...

EVへの移行が話題ですが、ガソリンエンジンにするか蒸気機関にするか電気自動車にするのかの技術的選択があったのは20世紀はじめの話でした。さまざまなエンジンの車でレースをした結果ガソリン車が速かったことがガソリン車が主流になった理由とされていますけれど、最大の理由は

@levinassien

1901年にテキサスのスピンドルトップで一日10万バレルの油井が見つかったことです。「ただ同然」のエネルギー源がアメリカに見つかった。だから、アメリカをデフォルトにしてガソリン車が選択された。電気自動車の方が部品数も故障も環境負荷も少ないないことがわかっていたのに。

@levinassien

科学技術というのは必ずしも直線的に、人類により多くの幸福をもたらすように進歩するものではありません。わずかの入力差で「そっちに行くはずじゃなかった」方向に進化することもある。

@levinassien

ですからアメリカがいま「EVの先進国」のような顔をするのは僕はちょっとおかしいと思います。EVの導入を100年遅らせたのはアメリカの資本主義なんですから。

@levinassien

有名な大学教授でも反米イデオロギーでおかしな陰謀論にハマってしまうというサンプル

電気自動車がある程度実用的になるにはリチウムバッテリーの登場を待つ必要があり、それまでのバッテリーのパワーで車を駆動させるのは無理だった。それゆえ内燃機関の自動車が発展したという技術史を考えれば高校生でも分かる話なのだが。

電線から常時電気を供給する仕組みでいいならそれこそ電車として戦前から実用化済みだが、それでは電線の無い場所に行けない。

鉛バッテリーで車を動かそうとすると相当な量のバッテリーが必要になり、その重量により車としての機能を果たせなくなる。

リチウムイオンバッテリーが開発されたのは1980年代だし、そこから地道な研究開発の結果、現在の大容量バッテリーに行き着き、ようやく「毎日充電すれば近場の移動手段にはなるんじゃないかな」という性能が得られた。

などなど、少し考えれば分かるお話なのであるが。

大学教授も「ネット de 真実」で自分のイデオロギーに都合のよい情報を見ると気持ちよくなって、あからさまに与太話でも信じてしまうのであるな。