昔地方公務員として勤務していた体験談と、当時聞いた話を書いておこうと思う。
あくまで一般論であり、今話題の、仁藤さん率いるColaboの疑惑とは無関係だ。
■幹部職員と共産党の関係
多くの自治体において、一定の役職(どこの自治体もだいたい課長級くらいからが多いと思う)になると赤旗を購読する者が多い。
多いと言うか一定の部署だとほぼ全幹部が購読していたりする。
何故俺が知っているのかって?
毎月毎月、赤旗の担当者が来庁して各部署を周り、集金していくからだ。もちろん一般職員は購読していないので幹部の机を周るわけだから目立つ。
何故か。
別に幹部たちは赤旗を読みたいわけではない。部署ごとに新聞(赤旗も)をとっているので、読みたければそれを読めば良いだけだ。
そうではなく、共産党の覚えをよくしておかない業務上困るから、表面上仲良くする、そのために赤旗を購読しているというわけだ。
■何故共産党と仲良くしなければ業務上困るのか
単純に議会で嫌がらせされるからだ。
嫌がらせと言っても、別に非合法や不当なことは必要ない。
単に議会の質問を特定の課長の所管業務に集中すればいいだけだ。
どの課だって懸案事項は膨大にあるし、それを議員の正当な権限としてしらみつぶしに質問していけば、簡単にその課の業務を停滞させ、課長を心身ともに潰すことができる。
だから共産党と仲良くする必要があるし、そのために赤旗を購読するというわけだ(購読しなかった課長が潰されてきたのを直に見てきたわけだからね)。
また、議会の円滑な運営はこれから出世を狙っていく課長にとっては絶対に必要なことだ。そういう点からも共産党と仲良くしなければやっていけない。
■自治体は共産党の言いなりなのか
これは違う。
そもそも共産党が与党の自治体なんてほぼない。
共産党もそれを分かっているので、通常は違法不当を無理矢理押し通すことはしてこない。
するのは合法だけど時間がかかることをショートカットしたり、合法非合法ギリギリのところを攻めてくるだけだ。
(生活保護とか典型だよね。そういえば生活保護のケースワーカーをしてた頃、家庭訪問したら赤旗か聖教新聞の購読率が異様に高くて驚いた記憶がある。)
ただまぁ、党が狙いを定めた事業の仕様書なり入札公告なりを特定の団体向けに有利にしたり、監査をゆるゆるにしたりなんかはあるかもしれないね。誰しも我が身が可愛いからね
■他の党はどうなのか
他の党も陳情はあるけど、正面からの陳情が多い。また有力な党はそもそも予算要求の段階で勝ち取ろうとすることがほとんどだ。
その政党の機関誌を買わせようとするのは俺の知る限り共産党(赤旗)だけだ。
(追記)
ブコメで生活保護について突っ込んでる人が多いね。水際作戦とか言って。
ぜんぜん読めてないよね
するのは合法だけど時間がかかることをショートカットしたり、
これ読んだ?
当然申請受付担当の生活保護担当者は別件の申請などの仕事を抱えてるわけだよね。そして手続きには相応の時間がかかるわけだけど、議員が窓口に来て圧力を書けることによって優先順位が上がるわけだよね。
もちろん、それを良いことのようにとらえる人もいるかもしれないけどね