/note/social

普通、人は悪人であることに耐えられないんですよ。宮崎駿が凄いなと思うのは、自分が悪人な事を...

普通、人は悪人であることに耐えられないんですよ。宮崎駿が凄いなと思うのは、自分が悪人な事を自覚しているところです。発言の端々に出てきます。だからアニメやりたくないって必ず言うんですよ。

@KEUMAYA

愛弟子の庵野さんが作品ごとに凹むのもそれです。

押井守は悪人であること自覚して「それがどうした。騙される方が悪い」「こういうことがあるって勉強できて良かったね」と平然と言える人です(だから好き)

@KEUMAYA

誤解してる人がいるかもしれませんが、悪人というのは例えば制作費を個人使用したりするような犯罪者ということでなく、「自己実現するために他人(弱者)を支配せねばならない」ことです。承太郎が「吐き気のする悪」と語ったヤツです。「風立ちぬ」では作中でピラミッドに喩えてますね。

@KEUMAYA

「風立ちぬ」の主人公は兵器を作ることで自己実現しようとし、愛する人まで犠牲にします。冷静に見るととんでもない人間です。

「美しいものを作りたい」と誤魔化していますが、欺瞞です。宮崎駿はそれが欺瞞だと知ってて描いてます。凄い精神力だと思いますよ。

@KEUMAYA

初監督で宮崎駿は「自分はもう演出はやらない。友達が居なくなる」と泣いて語り、一原画に戻ったんです。友達の仕事でもイメージと違っていればやり直させたりボツにしたりする。他人を支配する仕事が演出だと気がついたからです。

でもやっぱり演出に戻ってしまいます。作りたい映像があるから。

@KEUMAYA

「美しいものを作らずにいられない。他人を犠牲にしても」というのが監督業です。基本的に善人では務まりません。特にアニメはそうです。押井守は『トーキング・ヘッド』で「監督は本来人間が一人でやることではない」と描いてます。

@KEUMAYA

逆にツイフェミさんやリベラルさんは「自分が悪人」であるという事に耐えられないので常に被害者だったり大義名分の立つ方にポジション取ろうとする。

それが見苦しく、また自分の言動に責任を取ろうとしない卑怯者に見えるのが支持を落とす原因なのだ。