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アフリカの「若者の失業率60%」の国に行ったら、「日本人はよく働く」の意味がようやくわかった

ジブチの失業率は公称15%だが、聞くところによると実際には40%を超えており、特に人口の7割を占める35歳以下の若年層では60%にも上ると言われている。

では、働いていない人は何をしているのか?

ゴロゴロしたり、海で遊んだりしているが、「カート」という草をやっている人が多い。

カートは、覚醒作用のある成分を含む草で、町中にはカートを売る屋台が山のようにある。

それゆえ、ジブチ人の「仕事」に対する意識は、一部を除いて非常に低い。

仕事中に草をやる人もいるくらいだ。

「意識低い系」の彼らは、本当に仕事が遅く、現地のビジネスパーソンは、「外国人をひとり月70万で雇うほうが、ジブチ人を10人を月5万で雇うより、はるかに良い」と言う。

現地の外国人は、「ジブチ人と働くのは、本当に難しい」と言っていた。

基本的に怠け者で、ミスを指摘しても「私は悪くない」と言い訳ばかりする割には、妬みひがみが多く「自分が儲けるより、とにかく相手に儲けさせたくない」と言う気質のせいで、win-winの思考が苦手という。

「格差が大きいと不満が出るのでは?」と思う方がいるかもしれないが、ジブチでは、一族の誰かが稼いでいれば、皆その人にぶら下がる。

一人で、3家族か4家族の面倒を見ている人もいると聞いたから、「持っている人が金を出す」のが当たり前なのだ。

有能なエリートは国のために働き、皆の面倒を見る。

働きたくないやつは、カートを噛んでゴロゴロし、生活の面倒は稼ぎ手に見てもらう。

これはこれで、社会の安定した形なのだ。

「持っている人が金を出す」という考え方も日本人にはあまり馴染みがない。

しかし「エリートたち」が貧しい人の生活と国益を考えずして、誰が考えるというのか。

ジブチ人がこのような状態でも、国としてきちんと機能しているという事実は、エリートたちの並々ならぬ努力を示している。