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UIデザイン専任者を設置するのは避けるべきという見解

プロジェクトの規模にも当然寄るのだけど、ある基準超えてから先は「UIデザインは必要だけど、『UIデザイナー』を設けるのは地獄の始まりになるから避けろ」みたいな持論は年々確信しつつある。2010年ごろまでは「専任デザイナー必要」だと主張してたが、今は「すまん、あれは悪循環だった」に

@VoQn

なんでかっていうと、「UIデザイナー」にカラーマネジメント、プロップデザインやエフェクトアニメーションまで制作させようとする理解の乏しさからくる過負荷マネジメントをどうやら避けられない事態を招きがちなんだ。この座組

@VoQn

もっと酷い状況だとこれにプラスしてIAの仕事までおっかぶせる人事をやるところも出る。どうなるかというと、「水平分業してたもの」と「垂直分業してたもの」が1セクションの人材に「”水平分業”として合理的に統合させたもの」として背負い込ませる展開になる。だから人が潰れる

@VoQn

Webデザインの方は賛否両論ありつつも「IA、デザイナー、コーダー」と垂直分業していったわけだけど、これと真逆の「統合」が「分業」という体裁で行われて人が死にかけてるのがUXデザイナー諸氏が今患ってる悩みかと思われる。じゃなかったら組織論に走らんよ

@@VoQn

どう死に体になるかはわかりやすく、「どこからどこまでの工程を担うか」が「立ち上げからメンテまで」になってしまっているところ。かつフェーズ事でそれぞれ専門職立てていいぐらいに専門的な事を段取りに合わせてスイッチしなきゃいけなくなっている

@VoQn

カラーコーディネータはちゃんと別の人間をはっきり立て、その人にゃ資格取得やCUD方面でガッツリ識者へのキャリアを組ませた方がいいし、アートディレクターもやっぱりちゃんと別で立ててUIデザイン担当者がスタイリングに悩む時間と深さを最小にしたほうがいい。アニメーターは言わずもがな

@VoQn

インタラクションにおいて、確かにUIデザイン担当者も「押した時や遷移の絵コンテ」描ける方が有能なのは間違いないんだけど、考えてみりゃ「絵コンテ描いておかないと…」と必須工程のようになってきてる状況はもっと早めに危機感を保つべきであった。

@VoQn

「UIデザイナー職」が作った功罪の罪の方、これまでプランナーやディレクターが悩んでいた「操作方法」や「機能遷移体系」、デザイナー職が悩んでた「スタイリング」「カラーリング」「タイポグラフィ」と上流から下流まで「あっ、任せてよさそう」と押し込んだ鵺のようなキメラになってしまった事

@VoQn

そして、そのキメラの実態は「責任分界点だけ曖昧」のまま、要求スキル幅はそれぞれ10年来築かれていった「そもそもそれだけで職人になれる」ものの寄せ集めであり、真面目にやればあっというまに人として摩耗してしまう職責になってしまっていること

@VoQn

特に今えげつなくなってるのは、各プラットフォームが出してるデザインガイドラインがほぼ役に立たない(参考にはしつつも完全準拠にできない)ゲームのUIデザインの方。プロップデザインも込みになってしまってるし、スタイルガイドを先立てるのが無意味になりがち(プロジェクト後半で死蔵しがち)

@VoQn

とりうる対策としては、ガンガンと予め「(全職能は)諦めて、自分は(職能Xの)エキスパートなのでそれ以外の職責は別ん人立ててくれ」と釘さして分業の水平垂直に自分で線引きしていくネゴシエーションが今すぐ出来る事かな。「自分、色計画は弱い!カラースタイリストはちゃんと別の人立てて!」等

@VoQn

「IAの領域までは面倒見れるけど、インタラクションデザインは専任者に任せたい」と、自身の監修領域を自分でプロジェクトの度に言って、仮に「出来ても」その腕前は見せないのがコツ。そのかわり、宣言した分の職務は全うしないとダメだが(まぁ全部背負い込んで自滅するよりはマシ)

@VoQn