彼のスタンスは最初から変わっていなくて、公平性とか双方の妥協とかコンセンサスとかどうでもよく「俺は俺が大事にしているもののために行動する」以外の何物でもなかった。
かなり前にやり取りした時には「手段を選ぶなんて恥ずべきこと」とまで言われたものだった。
今、こうしてフェミニストに痛撃を与えているのが彼であって、フェミニズムを真面目に批判してきた人々ではないことが、状況をよく示している。
話し合いは役に立たなかった。
その「役に立たなかったこと」が、次の危機になる。
社会の形をした非社会で人々は生きるのだ。
……私は逃げるけど。
しかし、これは完全に予測されていた事態である。
少なくとも青識氏や白饅頭尊師が警鐘を鳴らしていた。
対話が成立しないのであれば殲滅戦に移行していくのは仕方のない事ではなかろうか。