驚くことに、21世紀の現代においてもなお、ソフトウェア技術者を育てるためのコースが、東大にも京大にもない。日本のソフトウェア産業が悲惨なことになり、アメリカにボロクソに負けたのもうなずける。
「ソフトウェア技術者を育てるためのコース」ってのが必要なのだろうか。自動車の技術者を育てるためのコースも同様にないけど日本は自動車産業強いし。
自動車の整備や設計をする技術者の育成は、自動車メーカー直営の専門学校がその役目を担っている。
古典的な役割ではあるけど、大学は技術者の育成というよりは、理論の構築や技術自体を開発する人材の育成が主眼になるはず。
翻ってソフトウェア技術者の話題に戻ると、ソフトウェア技術者の育成は専門学校が行えばよいということになるのだろうか。
確かに一山幾らの似非エンジニアを大量に輩出するという点では、SI屋企業のニーズに応えているとは言えるが...
大学ではソフトウェア技術者そのものの育成より、ソフトウェア工学の発展に寄与する人材の育成が目的になるがゆえに、ソフトウェア技術者の育成コースがないのは道理ということになるのか。