「二度と、戦争を起こしてはならない」っていうの、昔から不思議だった。日本が戦争を「起こす」能力があったのは昭和10年代までで、その後は、まったくそういう能力がない。「二度と起こさない」ために必要なのは、その能力を持つ外国を説得することだろう。
世界で5本の指に入る軍事費かけて、対艦対地攻撃機と制空戦闘機と輸送機/輸送艦/揚陸艇とイージスシステム持った戦闘艦と現代的MBTと戦闘ヘリを持ってるのに、戦争を起こす能力がないと?
どこと戦争するのか、そもそも戦争の定義は何か(国家間総力戦か武力衝突レベルかで全然違う)で話が変わってくるからアレ。
現在の日本の戦力では国家総力戦を遂行する能力はない。多分これが日本には戦争を起こす能力はないという主張の根拠。
一方で、他国の領土の一部を奇襲・制圧して確保し続けるレベル(フォークランド紛争的な)なら十分可能。日本に戦争を起こす能力があるという主張の根拠は多分これ。
そのように考えると、日本には戦争を起こす能力があると考える方が妥当な理解ではある。
というか、元々冷戦時代にソ連と殴りあう覚悟で設立したのが自衛隊なんだから、戦争遂行能力は無きゃおかしいだろって話なんだが。