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流行を終わらせる仕事をしていた

おじさんが絡むとその流行は終わるってよく言われているけど

逆に言うとおじさんを送り込めばその流行を終わらせることができるということでもある

で、俺は少し前にそういう仕事をしていた。思い出語りにぼかしを入れながら書く

・やることは若い女性に人気の流行店に並ぶだけ。自分の番が来たら買う

・依頼は取りまとめ役みたいな人物からスマホ経由。本当の依頼人は知らん

・報酬は基本最低時給。商品代などの必要経費は一応出る。たまにおまけで加算される

・店のシフトを考慮して1日2,3回並ぶ(朝と夕方とか)。ばれたことはない。一度だけ

「ここはあなたみたいな人が来る店ではない」と列から出されたがもめ事禁止なのでそのまま帰った

・奇抜な服装や奇行などはしない。普通の服装で普通に並ぶ。

「お前はただそこにいるだけで女性の購買意欲をなくさせることができる。余計なことをするな」ときつく言われた

・他にやってた人物がいるかは知らない。ローテでやってるとは思うが他人と接点がないので同業仲間ができるとかはなかった

・並んだのはだいたい当時の流行店。タピオカ系は数え切れないほど買った。全部飲み食いすると

ブクブクになるから悪いけど俺は基本トイレで捨ててた

・末端だから定量データはないが、実際に俺を見て「おじさんがいるから並ぶのやめよ」って立ち去る女性は結構いるのでそれなりに効果はあったのではないか

・コロナで依頼がなくなり連絡も取れなくなった。再開してるかは知らない。やりがいとかひとかけらもないので多分もうやらない

妨害工作にしてはなんかしょぼいというか