訴状の概要は次の通り。
①橋迫氏がツイートで「三浦ゆえさんとかいう編集者が、山田ノジルと黒猫ドラネコ、マダムゆきを記事に登場させ、いい加減なやり方をさせた」「個人を誹謗中傷するライターを起用するなんて信じられない」「山田ノジルさんも黒猫ドラネコさんも問題の指摘をされると仲間内で悪口プークスクス。マダムゆきさんは堂々と誹謗中傷」などと発信。
②事実無根の①に対して、抗議のために橋迫さんの著書の版元である集英社を経由して送ったメールの内容を橋迫さんが公開し、「山田ノジルさんと三浦ゆえさんは記事への批判を裏から手を回して黙らせようとしている印象」と投稿した。
主にこの2点による名誉棄損とプライバシー侵害などが原告の主張となっています。
今回の問題になっている橋迫さんの投稿をいくつかを拝見しましたが、訴状にもある「勉強する気はないんかい」などという高圧的な言葉からは、我々ライター(なぜいつもセットなのか分からないけど)の発信が気に障って、その表現活動や自分と同じテーマを見ていることまでも気に入らないかのような態度がうかがえました。
そうした発想があったにせよ、橋迫さんに直接的に言及したり攻撃的な態度をとったりはほぼおこなっていない三浦さん山田さんに対して、事実無根の噂を投稿したりわざわざクライアントに連絡したりして、経済活動の妨害をにおわせるような言動にまで至るものでしょうか。今でもなぜなのか理解には苦しみます。
ここで三浦さん山田さんの名誉のために指摘しますが、訴状を確認しても分かるように、お二人が橋迫さん側に送った抗議メールでは「自分達の書いた記事を批判するな」などとは全く言っておらず、不当に圧力をかけるような意図が全くありません。
「三浦が当該ライターを取り仕切っているかのような根拠の無い話を流したり、クライアントに連載を止めさせるような連絡をして、印象を悪くするのを止めてください」との抗議でした。
三浦さんと山田さんがそんな内容で通達したにもかかわらず、その内容までも公開して歪曲されて広められてしまう形になったので、もはやどうしようもなくなって時間も労力もかけてでも訴訟に踏み切るしかないと決めたわけです。
さらに言うと、そう決めてからお二人には提訴のために表向きには沈黙せざるを得なかった期間がありました。
その期間に実際に訴訟準備が進んでいたことを何も知らなかったとはいえ、橋迫さんは抗議文を公開した流れのまま一方的に「法的措置を匂わされている」として、脅された被害者であるかのような態度をとり続け、辛辣な言葉を投稿し続けていたことを私は見ました。