私は仕事の関係でオーストラリアのカトリック右派やフランスのカトリック右派に関する文書を読んでた時期があったが、彼らはフランス革命期まで遡って現代の教育を嘆き批判しており、しかも世界的なネットワークがあるので教育関係者は心した方がよい。
宗教右派の議論には人権よりも神的なものとその権威・秩序が世界の安寧につながるという感覚が通底にあり、LGBTQを秩序のために「矯正」してもよいという主張も出てくる。更に段階が進むとダーウィンの進化論否認が入ってくる場合も。完全否定はしないが、創造説も教えたらいいなど言い出す
ただ、ダーウィン批判は福音主義の方が熱心かも。米国の保守的な州だとそれで高校の生徒や教師が「創造説と進化論を同時に教えるべき」と主張する場合がある。イスラム圏も最近大変になっているようではあるが。トルコが進化論は大学からしか教えなくなってしまったのは少し前にニュースになった。
ただし、日本は明治期に武士中心の支配階層が社会ダーウィニズム(つまり優生学思想)を喜んで受け容れてしまったため、社会全体にダーウィニズムそのものへの抵抗感が薄い。それで「道徳」「倫理」の名を借りた社会的少数派の排斥だけが多数派と宗教右派の合意できる事項になってる。
「ただし、日本は明治期に武士中心の支配階層が〜」からいきなり加速し始めてよくわからない事になっているな