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自分を語る記事が読まれない理由

その時思ったのが、「自分を語るより、他者を語るほうが面白い」ということだ。自分で自分を語ると、よほど客観視できない限り、自画自賛になったり自意識過剰になったりする。自分を語る自分に夢中になるあまり、読み手を置いてきぼりにしていたのではないか。

ブログという形式をとりながら、自分の雑誌について語るのは、いわば宣伝である。相当上手に書かないと、読み手は書き手の独りよがりを直感的に嗅ぎ取ってしまう。そこに読み物としての面白さを加味するのはとても難しい。

自分語りによって人とつながるわけではない。自分の「他者へのリスペクト」を語ることで、そこに共感が生まれ、またつながることができる。それぞれが自分を語り合う社会よりも、それぞれが他者へのリスペクトを語り合う社会の方が遥かに、繋がりが生まれるのではないだろうか。自分を語ることと、自分の好きを語ることは大きな違いがあるのだ。

余程キャラが立ってて面白いとか、文章が面白くて引き込まれるとかでない限り、他人の自分語りは興味は無いし、時間のムダという評価に落ち着いてしまうものである。