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金はあるけど子無しの老人の最後のを教えてやるのじゃ

結論 →宗教(とNPO)に大切な資産を奪われ、老人ホームに閉じ込められてしまうのじゃ。

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これはただの一例なのじゃ。

ちょっと詳細を言葉をぼかしてお話しすると、盆の帰省時に親から伝え聞いた伯父のお話なのじゃ。

宗教と言ってもT教会ではないのじゃ。

世の中には、有名な所からマイナーな所まで、いろいろな宗教があるみたいなのじゃ。

あと、わらわの文体も隠すために、魔法のAIで書き換えているのじゃ。

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伯父は7人兄弟の次男として生まれ、東京に出て結婚したものの、子どもに恵まれずに定年を迎え、妻を亡くした後、西日本の山間部にある故郷の集落に戻ってきたのじゃ。

伯父の父(わらわの祖父)も亡くなり、土地は伯父が相続することになったのじゃ。

長男はもう亡くなっており、わらわの親は県内の都市に住んでいるし、他の兄弟たちも東京や大阪周辺に住んでいるため、東京から長時間の移動をしても、夜遅くなるとタクシーも利用できず、9時間もかかる山間部の土地を誰も手に入れることを望まなかったのじゃ。

そして伯父も老齢のため、だんだんと体調がすぐれなくなってきていたのじゃ。

そのため、わらわの親は月に2回ほど、お世話のために通っていたのじゃ。

伯父は、お金の使い方が大らかで、金銭で好意や感謝を表現することになんとなく得意さを感じていたのじゃ。

金銭面での支援がいい方向に向かうことが多かったのじゃろう。

伯父の妻が亡くなった後、その傾向が一層強くなったそうなのじゃ。

わらわの親が通って世話をする際、金銭は渡していたが特に口頭での感謝の言葉は少なく、そのことから気持ちのすれ違いも生じたこともあったのじゃ。

そしてコロナの影響もあって、訪問が途切れることもありましたのじゃ。

それが3年前のことじゃ。

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伯父にはわらわの親以外の存命の兄弟がもう1人おるのじゃ。

わらわから見れば、どちらも伯父なのじゃが、便宜上「宗教弟」と呼ぶことにしておるのじゃ。

伯父と宗教弟は仲が悪く、特定の宗教を信仰し、貧しい暮らしを送っておるのじゃ。

伯父は宗教弟のことを、「あいつにお金を渡したら、その全てが宗教のために消えてしまう」と言っていたそうじゃ。

だから、遠からずお金を渡すことを避けていたようじゃ。

わらわの親と伯父の関係が途切れてから、宗教弟が絡んできたのじゃ。

気がついたら、遺言書が書き換えられ、伯父の家も相続した先祖代々の土地の名義も宗教弟のものとなっていたのじゃ。

どのようにしてそれが成されたのかはわからぬが、当初宗教弟はその知識を持っていなかったとされているため、おそらくは宗教が裏で手を引いたのだろうと思われておるのじゃ。

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伯父は今、その宗教と、その宗教が運営する福祉系のNPOに縁がある老人ホームにお住まいなのじゃ。

数千万という財産はNPOによって管理されており、伯父が認知症を発症したため、携帯やスマホは預けられ、老人ホームへの入居後は面会も難しく、現在の様子は全く不明なのじゃ。

伯父はもう平均寿命を超えた年齢なので、いつ天寿を全うするか分からぬ状態にあるが、おそらくわらわがその最期を知ることはないだろうのじゃ。

伯父はその老人ホームで(宗教弟を除いて)、親戚に会うことなく過ごすことになるのじゃ。

このままの状況で、伯父の人生が終わることになるが、それが幸せであるかどうかは分からないのじゃ。

孤独ではなく、支えられる環境で過ごせることは、伯父にとっては救いになっているのかもしれませんのじゃ。

ただし、10年後になると、もしも伯父が祖父の享年を超えて生きることとなれば、老人ホームの月々の費用が減少し、最終的には財産も底をつく可能性があるのじゃ。

月額費用が支払えなくなると、追い出されてしまう危険性もあるのかもしれませんのじゃ。

その点については、心配しておるのじゃ。