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<ルポ路上売春>800万円を泣く泣く工面「地獄です」 我が子のホスト通いに悩む親

我が子がホストクラブに通い詰め、多額の借金を背負ってしまったと悩む親が増えている。東京・歌舞伎町に事務所を構える公益社団法人「日本駆け込み寺」には今年に入って、50件近い相談が寄せられている。

初めて娘のホスト通いを知ったのは2022年の年明けだった。「借金が80万円あり、返済のためにお金を貸してほしい」と相談された。ホストクラブへの支払いのために消費者金融から金を借りたという。

会社員だった娘は、月々の給料から返すとも言った。その年の夏にも同じようなことがあった。「はまったわけじゃない」と言われ、2度とも頼まれた額を貸した。

しばらく止まっていたホスト通いが再び始まったのは、23年に入ってからだ。職場の人間関係や残業、ストレスから再び足が向いたようだった。娘はやがて会社も辞めた。

今春以降、何度か「売り掛け(ホストクラブへの借金)がある」と、金を貸してくれるよう頼まれた。数十万円から、多いときには200万円近く。夫婦は「これが最後」と思いながら、その度に金を工面した。

家族で何度も話し合った。娘は「風俗で働いて返す」と言い、妻は絶句して泣いた。その後には、娘が泣きながら「昼の生活に戻りたい」と言ったこともある。「本心だった」と妻は思う。「自分を傷つけながら、本人もどうしていいか分からないのでしょう。私たちもどうしていいか分からない」

協議会では、悩む親同士の情報交換や解決に向けた相談に応じる。顧問に就いた加藤隆太郎弁護士は「個別のトラブルは債務整理で解決できることもあるが、もはや構造的な搾取が起きている。売り掛けを規制するなど法的な枠組みを設けることが必要だ」と話している。

ホストのツケや売り掛けは法規制されるべきなのは当然だし、なんで放置されてるんだろうか