NHKの記者が作成した取材メモなどの文書が外部流出した問題で、NHKは14日、文書に言及のあった団体で、性被害に遭った女性らを支援する一般社団法人「Colabo」(東京都、仁藤夢乃代表)に対し、流出を謝罪した。文書はColaboを批判する人物に渡っており、同日、NHKの幹部が事務所を訪れ「報道機関としてあってはならないこと。Colaboのみなさま、視聴者を含め、大変申し訳ない」と仁藤代表らにおわびした。
文書は、NHK首都圏局の記者の作成で、ネット上の誹謗(ひぼう)中傷問題を取り上げる取材の企画概要が記載されたものと、ネット上でかつてColaboへの中傷を繰り返した「匿名男性」へのインタビューの文字起こしなどが記されていた。
インタビューは中傷を反省する内容だったが、仁藤さんは「それが攻撃を扇動している人物に渡った。Colaboや女性支援全体に対する攻撃の一環で起きた問題。単なる文書管理の問題として捉えてほしくない」と話していた。