以前、授業で学生に「障害者のまったくいなくなった社会が到来したとしたらどう思うか。素晴らしいと思いますか」と尋ねたことがある。驚いたことに多くの学生が「素晴らしい」と答えたのである。これはショックだった。ハンディを負う者への共感を欠く社会の恐怖を伝えねばと痛感した。
これは問い自体がかなり拙い。
「(障害者をすべて抹殺することで)障害者のまったくいなくなった社会が到来したとしたらどう思うか。」と
「(医学の発達により)障害者のまったくいなくなった社会が到来したとしたらどう思うか。」
ではまったく異なる。
学生は恐らく(常識的に考えて)後者と答えたのだろう。
例えば「(貧困者をすべて抹殺することで)貧困者のまったくいなくなった社会が到来したとしたらどう思うか。」
と
「(福祉の充実により)貧困者のまったくいなくなった社会が到来したとしたらどう思うか。」
で答えが異なるのと同じ話だ。
もっとも大事な前提の話をすっ飛ばしている時点で人に何かを教える能力があるとは到底思えないレベルだ。
他人から勝手に悪意を読み取って憤るのは心の病気を疑われるレベル。
元ツイートは色々と伸びてるみたいだから後でまとめて読むとしよう。