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非定型精神病について

もともとは定型的な精神疾患とされている「統合失調症」、「躁うつ病」、「てんかん」のいずれにも属さない非定型の病像をもつ疾患であるという意味で名づけられました。(立場①)

それに対して満田久敏は、上記の立場①のような中間的な疾患としてではなく、統合失調症とも、躁うつ病とも異なる独立した疾患として「非定型精神病」という疾患を提示しました。(立場②)

・病像は多彩で、情動性障害、精神運動性障害あるいは意識変容を基本症状とし、活発な幻覚妄想体験を伴った錯乱ないし夢幻様状態を呈する。

・情動性や精神運動性の障害には相性の特徴があり、「躁 - うつ」、「恍惚 - 苦悶」、「興奮 - 混迷」、といった両極間での変動がみられる。

・病前性格は現実指向性で、几帳面、熱中型、他者配慮性。

要するに「一時期、統合失調症のような症状を呈するけれども、発症や予後、経過中の周期性や気分変動、認知や遂行機能が保たれるなどの点で躁うつ病との共通点が多い疾患」ということができます。

要するに隔離病棟に叩き込むほどではない気狂いという感じか。

女性にありがちな病的かつ瞬間的に発狂するタイプのヒステリーが含まれそうだ。