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女性採用がほぼ不可能になってしまった。少なくともウチの会社は。

ウチは貿易商社なんだが、エンドツーエンドの手厚いサポートをウリにしていて、そのおかげかお客様との関係も長く続くことが多い。客先が買収されたり担当者が大手に転職したりしても、そのまま取引を続けてもらえることもちょくちょくある。サポートを厚くしている分、取り扱う商品の勉強は時間かけてやるし、海外出張する機会は他社に比べても多い方だと思う。

なので、優秀な人材を早期に確保する目的で内定も有りの長期インターンを募集していて、海外に行く機会が多いということで女性の応募が多いのだが、タイトルに書いたような状況になってしまっている。

どういうことかというと、日本人女性というだけで入国にめちゃくちゃ時間がかかり、入国できないこともしばしばあるから。

数年前だと止められるのは染めている単独女性だけで、スーツ男性とスーツ黒髪女性の組み合わせならするっと通れたんだけど、今はもう染めていようが黒髪だろうがスーツだろうが二人組だろうが、まず止められて女性は別室送りになる。事前にビジネス入国の手続きは済ませてあるにもかかわらず。学生時代に入国した記録があると、まず確実に別室送りとなる。

もし別室に送られるのが午後だと最悪で、担当官の定時までに審査してもらえなければ、次の日になるまで空港から出られない。海外の空港は盗難やレイプの危険があるので、こうなったら帰すしかない。

予定は全部めちゃくちゃ、セキュリティの厳しい相手には事前申請した人数と違うという理由でガードに入場を止められ、客先から「女性の手柄を奪ったのか?」を遠回しに言われることもある(らしい)。

という状況なので海外出張させられないので女性採用する意味がなく実際に採用はしないことに内々で(知っているのは部長クラスと人事だけ)決まっているのだが「女性採用枠が無いからインターンは男性だけ」なんて言えるわけもなく。長期インターンは内定を出すこともあると現場も知っていて将来の仲間のつもりで遇しているのだけど、過去に長期インターンで内定出してそのまま入社した女性社員もいるのだけど、長期インターンでどれだけ意欲を高めてもらっても最終日まで頑張ってもらっても、女性というだけで内定は出ないし採用もないのである。

表向きは女性の採用に積極的という姿勢をしているくせに、少なくとも数年の間は採用は見送るウチの会社に、もうすぐインターン期間が来る。すでにもう心が苦しい。