40人の定員に対し、入学者は2年間で合わせて5人だけー。山形県飯豊町に開学し、大幅な定員割れが続く「電動モビリティシステム専門職大学」が、来年度の入学者を募集しないことが明らかになりました。
飯豊町萩生に去年春に開学した「電動モビリティシステム専門職大学」は電気自動車や自動運転を4年間で実践的に学ぶ日本初の専門職大学で、仙台市の学校法人・赤門学院が運営しています。この専門職大学の整備に伴い飯豊町では、若者の増加や地域活性化を図る狙いから校舎の建築費3億5000万円のほか、専門職大学の敷地や設備の無償貸与などの支援を行ってきました。
各学年の定員は40人。しかし初年度の入学者は3人、今年度は2人とこれまで2年間の入学者は合わせて5人のみで大幅な定員割れが続いていました。
こうしたなか専門職大学のホームページには学長名で「来年度の入学者の募集停止」が発表されました。
専門職大学によりますと現在、在校生は合わせて4人いて2期生が卒業する2028年3月まで講義を継続します。その後は、閉校となる可能性もあるとする一方、清水浩学長は「法人の決定に納得したわけではなく、引き続き町とともに別の法人との調整を図っていく」と話しています。