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ひろゆき氏をはじめとした何人かの有名人が「日本は男女平等が実現すると女性が確実に損をします(大変になりま...

確実に損をすると思います。本当です。ちょっと長いですが、お話しさせて下さい。

私は新卒のころ、ほぼ女性しかいい職場でえげつないイジメを受けました。私が鈍臭かったのもだし、容姿に頓着もなかったのも原因だと思います。それはそれは”新人殺し“と呼ばれていた部署に相応しい対応をされました。しかしそんな場所でも若手男性職員がリーダーで、不思議に思っていました。

次は男性ばかりの職場へ転職しました。ITの現場です。正社員ではありませんでしたが、若さも体力もあったので残業も全然耐えられました。人間関係も少し大変でしたが、前職に比べればドコでも天国理論で乗り切ってきました。実家暮らしだったので、家事もお金もまだ余裕がありました。

次の職はIT系の正社員です。28歳くらいで、前職の経験からリーダー候補として現場へ派遣され、そこそこの業績を上げられました。後輩達からも信頼され、現場上司とも仲良く、チームワークがとてもよかったです。この頃から残業で夜遅く帰るのが気に食わない母親から離れるため、一人暮らしをし始めます。

しかし残業と納期が厳しく、ストレスが祟ったのか、この頃から生理不順と不眠症の症状が現れ始めます。感情の制御が出来にくくなり、客にキレる、些細な事で彼氏にキレるなど酷いものでした。(客に切れたのは後輩達の心身を守るためだったので後悔はしてない)

でも私は、女であっても何でもできるところを世間に会社に母に見せ付けたかった。

家が綺麗であり、料理が上手く、仕事ができて、後輩から慕われる先輩であり、役職も欲しかった。周りには男同期も頑張っています。男社会のITで、何とか上り詰めて女後輩たちの希望や目標に繋げたい。

と思っていました。

ここはまではそんなに男女差がないように思いますが、ある日婦人科健診に行った際、問題が見つかりました。

それまで夜勤と残業、ストレスフルで睡眠や食事の不規則な生活を3年ほど続けていました。

『あなた、このまま仕事続けてたら子供産めなくなるよ?』

ドクターに言われたこの言葉が本当にショックで、どうしたらいいか分からず、思わず親に泣きつきに行った記憶があります。母からは

『女の子なんだから、そんなに頑張らなくていいんだよ』

本当に屈辱でした。

1人で何でもこなしてきました。無理難題を押し付けられても、残業代が絶望的でも文句を言わず、ただひたすら走りきってきた20代が、この『女だから』という理由で『無理がたたって』『我慢のし過ぎで』という言葉に代わりました。

周りはどんどん結婚していき、子供を産み始めています。彼氏ともあまり会えず喧嘩すらできない距離感になりつつありました。

頑張りたかった。

けど、私の女の身体はもう無理だ、と言っている。本当に悲しかった。

役職には後輩の男の子が就任しました。ワシが育てました。よく機転の回る子で、よく喋り人の気持ちが分かる優しい子でした。

『鈴木さん(私)、俺なんかより…』

私は、『寿退社を狙い玉の輿の為に少し休むんじゃ』と冗談めかして笑い就任祝いをしました。

そして、あそこまでがむしゃらに働いたにも関わらず、彼の昇進はほぼ内定時から決まっており、私より先に上がることは確定していたらしいことを、後から同期の営業から聞きました。

まあ学歴や真面目さから推測はできました。それでも現場の信頼を勝ち取ってきたのは私で、自身で営業の場を広げ後輩達を参入させてきたのに、あんまりだなとガッカリしてしまいました。

これは本当に損でした。

頑張って働いても後輩男子よりも給料は上がらず、身体を壊し、ヤル気を失ってしまいました。燃え尽き症候群とでもいうのでしょうか…。

今も相変わらずストレスが多い現場で働いておりますが、昔よりハングリー精神はすり減りました。生理休暇をとり、体調が悪ければ在宅し、出来ることしかやらなくなりました。

頑張り方が下手くそだったのかな、とも今は思います。会社が異なればもう少しまともな未来だったのかもしれません。

が、絶対に男女平等はまかり通らないんだな。と痛感させられました。

あまり関係ありませんが、今の現場は女性社員が4%程しかおりませんが配属された当初は女性だからという理由で『どうせすぐ辞めるだろう』『セク・パワ・ハラスメントが怖い』と思われ口も聞いてくれない期間が3ヶ月ほどありました。信頼度すらマイナスから?!(単に女性免疫0が何人もいただけなのもある)と思ってひたすら話し掛けたり質問したりして心を開いてもらいましたが、もう疲れています。現に新しい後輩男子が入ったときは初日から大歓迎されてて笑いました。

日本の男女平等なんて、この程度です。

やはり会社を回していくのは男性が多く、女性がそこに適応していく形でしか、日本ではやっていけないのが現状でした。しかし適応力は生まれ持ったバイタリティに依る所が大きいです。私には無理でした。バイタリティのある若い女の子には頑張って欲しいです。私は若い時代を少し新卒入社で無駄にしたので、運がなかったと思っています。

私の少し惨めな人生をもって、質問の回答とさせていだければと思います。