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僕は米国籍で民主党員。選挙が終わり次期政権の閣僚人事が進む中、民主党からはいろいろな怒りや呆れの声が聞こえて...

僕は米国籍で民主党員。選挙が終わり次期政権の閣僚人事が進む中、民主党からはいろいろな怒りや呆れの声が聞こえてくるが、今一番大切なことは、この【トランプという圧倒的な民意】を受け入れることだと思う。そして実は状況は日本も似ている。だから今想っていることをここに書いてみた。

まず、選挙は選挙。僕が望んだ結果ではなかったが、トランプ次期大統領にはアッパレだと思う。正直、個人的にはあの声をこれからまた4年間も聞かなければいけないかと思うとゲンナリしている。でも立派な勝利。そしてそれがアメリカの【民意】なのだから受け入れる。

今回の選挙は、一言で表すと「アメリカがブチギレた」だと思う。批判を恐れずに書くと、裕福なシリコンバレーに住んでいるとこのブチギレるほどの怒りは全く伝わってこなかった。僕は外食のピザが$80になっても、卵が一パック$16になっても「高くなったねー」と笑っていた。そう、その張本人。でも国の半分以上はたとえピザが$40でも卵が$8でも買えないほどに追い込まれていたのだと思う。そこにハリウッドのセレブからああだこうだと上から目線で言われても卵が買えない大多数の国民には全く響かない。LGBTQの権利なんかよりも明日の朝食にスクランブルエッグを食う自分の権利のほうが大切なのである。

この結果、アメリカは「一回アメリカを壊して欲しい」と望んでいるのだと思う。もう散々なのでしょう。今回の新閣僚人事、既得権益を壊しそうな人事ばかり。だからアメリカという国はトランプのすべてのスキャンダルに目をつぶる代わりに彼に「壊して」と託した。もうこれは【民主的な革命】である。そしてトランプ自身もこれをよく理解している。あの人はバカじゃない。

今回のアメリカの2024年選挙(大統領選だけではなくて上院下院共に)の結果がどれほどの【民主的な革命】かというと、これを日本に例えてみると、先月の衆議院選挙で自民党が下野しただけではなくて共産党が与党になったくらいのインパクトだと思う。本当は日本もブチギレていいはずの国難中。でも日本はそれができない。

日本も同じように卵が高い時期があった。でも日本のマスコミは永遠に安売りスーパーを報道し続けてそれを美化する。「安売店・我慢客 → 美談」だ。国民負担率は50%超となり本当は卵が10円値上がりしても苦しいはずなのに、とにかく我慢に我慢。でも日本人はここでブチギレることもしないし「壊して欲しい」とれいわや共産党に投票することもしない。なんとなく自公政権をまた支えてしまう。(僕はれいわや共産党の支援者ではありません)

僕はトランプ新政権を受け入れるしアメリカが一回壊して欲しいと願っているならばやらせてみればいいと思う。もしもその破壊が成功すればますますあっぱれ! 逆に失敗して「さあどうする」となったら4年後が本当の勝負だと今から身構えている。

日本も一回くらいはブチギレてもいいと思う。極端な話、共産党が与党になるくらい一回怒ってみるといい。今の日本のマスコミ、連日面白おかしくアメリカの政治について報道しているけど、日本はアメリカの心配なんてしている場合ではない。日本の状況はもっともっと深刻。でもブチギレないから既得権益にやられ放題。

そういう意味では、民主主義がちゃんと機能したアメリカ合衆国が誇らしい。そしてイマイチ心からブチギレることができない祖国日本が心配なのである。

@doughimself

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