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娘のフェミニズム

[...]女性の解放や平等を求める本来のフェミニズムと、やたら攻撃的で理論が支離滅裂でフシダラ憲兵と化しているツイフェミとは、分けるべきだと自分は思うのです。そういう意味では、ツイフェミとは成熟した女性のフェミニズムではなく、〝娘のフェミニズム〟という指摘は秀逸です。甘えの構造でもあります。

ある種のエレクトラ・コンプレックスなのでしょう。ただ興味深いのは、それでも医者であった父親への上野千鶴子御大のそれは、ある種の父親への甘えという点で、福島瑞穂社民党党首とも通底──中国共産党政府や北朝鮮の世襲独裁政権、アフガンのタリバーン政府のように拘束や場合によっては命の危険がある独裁政権と違って、安心して批判できる日本政府への甘え──するのですが。

もっとも上野千鶴子御大の弟子筋やその信奉者は、ある種の父親憎悪の部分でフェミニズムに反応しているので、そこにズレがあるような気がします。性の解放論者である上野千鶴子御大の信奉者が、真逆のフシダラ憲兵となる奇妙な捻れの、原因かも。大学進学率が10%そこそこの時代に、地方から東大進学を許した開業医の父親は、いうても進歩的で寛容です。それは、福島瑞穂センセーの御尊父も同じ。

ツイフェミの男性憎悪は、自宅では横暴な家父長のくせに、朝鮮総連には何も言えない内弁慶の父親への憎悪を拗らせた、辛淑玉ジラ女史に近いモノでしょう。彼女の著作や過去発言には、横暴な父親の言動と、それへの憎悪もちょいちょい登場します。家出もしていますし。現代でも、韓国の男尊女卑や家父長の権限の強さは韓国映画を観ていても、違和感を感じるほど。2世とは言え、彼女の父親世代はもっとでしょう。

帰化申請したのに撥ねられ(実弟が反社会勢力に所属していては建前はどうあれ、現実に難しそうです)て、そこから捻れて日本憎しを拗らせた彼女は、家父長制への憎悪を天皇制や日本国に勝手に投影して、八つ当たりしているのですが。たぶん、今後はツイフェミ勢の父親憎悪の過去発言が、発掘されていくでしょう。あるいは、まったく父親のことに触れない、奇妙な偏りが観察されるかも。萩尾望都先生が、作中に母親を描かない、描いても直ぐ死んでしまうように描いたように。