【4月3日 AFP】コロンビア警察は2日、左翼ゲリラや犯罪組織が違法に採掘していたスズと、スマートフォンに使用される鉱物コルタン計54トンを押収したと発表した。出荷先は中国だった。
コロンビアで近年、違法採掘されたコルタンの押収量としては最大級で、120万ドル(1億8000万円)相当とされる。
警察によると、これらの鉱物はベネズエラ国境付近のジャングルで、2017年に武装解除した左翼ゲリラ組織コロンビア革命軍(FARC)の残党が採掘したもの。
左翼ゲリラや犯罪組織は、グアイニア県とビチャダ県で先住民を搾取し、1キロ当たり約7ドル(約1000円)でコルタンを採掘させている。
コロンビア当局によると、コルタンは首都ボゴタでは20ドル(約3000円)、アジアや欧州市場ではさらに倍の価格で取引される。
コルタンから抽出されるタンタルは、携帯電話やノートパソコンなどの電子機器に使用されている。
コロンビア国防省は、今回の密輸品の押収に関して6人を逮捕したと発表した。
コロンビアの犯罪組織は、コルタンやスズ、金の違法採掘やコカインの密輸を通じて資金を調達している。