孤独や孤立への対策をめぐり、内閣府が誰にもみとられることなく亡くなり生前、社会的に孤立していたとみられる人を「孤立死」した人と位置づけて初めて推計した結果、去年1年間に2万1000人余りいたことがわかりました。男女別では男性が1万7000人余り、女性が4000人余りとなっています。
孤独や孤立への対策が課題となる中、内閣府は実態を把握する必要があるとして、孤立した状態で亡くなったとみられる人の数を初めて推計し公表しました。
これにあたり誰にもみとられることなく亡くなり、死後8日以上経過して発見されたことなどから生前、社会的に孤立していたとみられる人を「孤立死」した人と位置づけました。
この結果、去年1年間に「孤立死」した人は2万1856人いたことがわかりました。
年齢別にみますと
▽80代以上が4207人
▽70代が8321人
▽60代が5409人
▽50代が2740人
▽40代以下が1046人となっています。
また、男女別では
▽男性が1万7364人
▽女性が4466人となっています。
内閣府は単身世帯の増加などによって孤独や孤立のリスクを抱える人が増える可能性があると分析していて、近くこの推計結果を公表し自治体とも連携しながら「孤立死」を防ぐために必要な施策の検討を進めることにしています。