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『脳外科医 竹田くん』モデル医師、勤め先病院で「自宅待機」を命じられていた⋯関係者が語る「異様すぎる...

当時、本誌の取材に対して、吹田徳洲会病院の髙橋俊樹院長は一貫して松井医師を擁護。このように答えていた。

「遅刻など、勤務態度に問題があったのは事実だが、いまは改善している。内部告発は確かにあったが、トラブルではなく医師としては誰もが起こしうるもの。告発は攻撃的で、偏った見方だ。熱意のある医師を育てていくことは、我々の使命だと考えている。

もちろん、地域社会の厳しい目があることは認識している。もしもう一度トラブルを起こすようであれば、なんらかの処分を下すことは避けられない」

実はその後、松井被告の処遇にはある変化が起きていた。吹田徳洲会病院のスタッフが明かす。

「2025年の年始に松井医師は臨床を外され、検査室へ異動があったのです。ちなみに、検査室に異動した配属初日にも、松井医師は遅刻をしていました。

週刊現代の報道があって以降、病院内の雰囲気は最悪になりました。病院長ら幹部は何が何でも『松井医師を守る』と決めたようで、週刊誌に情報を話した犯人を探し出そうと躍起になったのです」

本誌の報道の直後、吹田徳洲会病院の救急部門には、院長、看護部長、事務長という上層部3名から「面談」という名目で呼び出しを受け、以下のように詰問されたスタッフがいたという。

「正直に話してほしい。病院として情報漏洩の責任がある。あなた個人の責任は問わないので、どのようにして報告書や情報が外部に漏れたのか、知っていることを全て話してくれ」

一方、松井被告は処分を受けることなく、そのまま勤務を続けていた。 病院スタッフは、上層部の責任をこう指摘する。

「病院が『松井医師を守る』という姿勢を鮮明にしたことで、彼は安心したようでした。それまでは勤務中も不機嫌な様子だったのですが、一転してスタッフに笑顔で話しかけるようになったのです。

同僚や部下には、複雑な気持ちを抱く人が多かったと思います。実際、上層部に対して絶望した複数の救急スタッフが、病院を辞めていきました。『24時間患者を受け入れる』という、徳洲会の理念を脅かしかねない事件だったと感じます。

大きな組織であるはずの病院が、一人の医師によってここまで取り返しのつかない影響を受けてしまうのか、と驚き呆れる思いもありました。そして、どうして問題のある行為を繰り返す医師ひとりを辞めさせることもできないのだろうか、と不思議にも感じました」

それでも病院は「一方的な解雇はできない」という立場に終始していたが、今回、ついに「処分」があったのだという。前出と別のスタッフが言う。

「今年3月17日付けで、松井医師に『完全無給の自宅待機』という処分が下されたのです。それ以降、病院には来ていません。ホッとすると同時に、どうしてもっと早く手を打たなかったのか、と病院上層部に怒りを覚えます。真面目で献身的な仲間たちが辞めていき、病院の名誉も傷つけられました。

私は松井医師と一緒に働いた経験から、彼にこのまま医療行為をさせてはいけない、と強く感じています。しかし吹田徳洲会病院では多くの医師・看護師が、彼の問題を指摘することに及び腰になっています。事件に巻き込まれることで、患者さんに向き合う時間や力を削がれてしまうという懸念もあります」

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