[5日 ロイター] - 米テキサス州の裕福な家庭で育ち、4人を死亡させた飲酒事故を起こしたイーサン・カウチ(当時16)が、裁判で「金持ち病(アフルエンザ:富裕を意味するaffluenceとインフルエンザを掛け合わせた言葉)」のせいだと弁護されたことに、世間は冷ややかな反応を示した。
そうした弁護の大半が正当化されたからだ。
だが、恐ろしい悲劇を起こしたティーンエージャーの責任を最小限にするというばかげた努力のせいで、米国社会が内包する重大な危機についての積み重なる証拠を覆い隠すほど愚かなことはないだろう。裕福な家庭に育った子供による無謀な、時に自己破壊的な問題行動は増加の一途をたどっている。
このような「かわいそうな金持ちの子供たち」に同情を寄せる必要はないのかもしれないが、彼らの抱える問題に何も手を打たなければ、これは皆の問題となってしまうだろう。