小学校3年生のころに交通事故に会いました。
会いました、というとアクシデントのようですが、ゆるい下り坂を自転車でノーブレーキどころか加速して下り、一時停止などそんなものがあることもわからず交差点に進入し、向かい角にあるバスの営業所から出てきたバスに突っ込んだ、まったくこちらの全面的な不注意による事故でした。
自転車は前輪やフレームが曲がって数メートル離れた川に飛ばされたぐらいの衝撃だったよう。
ぶつかる瞬間の記憶がなく、気付いたら周りに人だかりができている中でバスの運転手さんらしき人に抱き起こされていました。状況がすぐには理解できず、まわりを見回したら自分の頭から血が飛び散ったことにちょっと驚き、自宅に帰ろうと歩き出そうとしたところを運転者さんに止められ救急車を待つように促されました。
子どもで体が柔らかかったことなどが幸いしたのか、自転車の有り様に比べ、体は頭と足数カ所を縫う程度で骨折などもなく軽症ですみました。口の中が切れて飲み物や食べ物がしみるのが一番つらかった。
ただ、頭を怪我していたので大事を取って一週間ほど入院させられました。運転手さんが、こちらの不注意による事故なのに手土産(プラモデルで、暇を持て余してたのでものすごくうれしかった)を持ってお見舞いに来てくれたり、同室のおじさんが良くしてくれて時には退屈ながらも楽しい入院生活でした。
その入院中に、どこから聞きつけたのか親の知り合いの知り合いのような人が突然現れました。その人いわく、事故にあったのは信心がないからだ、すぐに創価学会に入信しろ、と。軽症とはいえ子どもが入院している病室に勝手に来てそんな勧誘する人がいるなど信じられず、それ以来創価学会は大嫌いです。