アウトサイダーアート(障害者アート)が嫌いすぎて、逆に文献を読みまくってるんやけど、「精神/知的障害者の作品は、アカデミアや職業画家の追い求める社会的評価とは無縁のところにあり、原始的で純粋な表現として保護されるべきだ」という素朴な差別意識がキツすぎて、もっと嫌いになってもうた
アール・ブリュットの起源が1945年であることを考慮すれば、当時の人々の人権意識なんかそんなもんやろうし、後世から倫理的に批判することは必然なんやけど、こういう歴史をたどっているにもかかわらず就労支援などの障害者施設がアートスタジオを経営してるのって、やっぱり無批判にはおられへんよな
障害者に賃金・工賃・収益を支払って自立した生活や社会参加をうながす点では有益なビジネスモデルではあるが、これを賛美してるかぎり障害者は「健常者によって"保護"されるべき弱者」でありつづけるし、ビジネスパートナーと言うても対等な立場にはなりえへん "支援"と"保護"の境界線がむずかしいな