今のオタク文化とかサブカル界隈でさ、腐女子がフェミニズム的なこと言うと、オタクっぽい人たちが「それってダブルスタンダードじゃね?」って文句言うことがよくあるんだよね。
たとえば、「女性を性的に描くのはダメ!」って言ってるくせに、BLで男をエロく描くのはOKなのかよ、ってツッコミ。
これはネットでもよく見かけるし、わりとありがちな反応。
でもさ、こういう反論って、フェミニズムの考え方ちゃんと理解してないまま言ってることが多いのよ。
よくある誤解が「フェミニズムって男女平等を目指すもんでしょ?」ってやつ。
でも実は、現代のフェミニズムって、単に男女を同じに扱うって話じゃなくて、「女性ってずっと不利な立場に置かれてきたから、それをなんとかしよう!」っていう、もっと政治的で現実的な運動なんだよね。
だから、「女性が男性をいじめる表現」はOKでも、「男性が女性をいじめる表現」はアウト、みたいな“偏り”は、意図的にやってる場合もあるし、それがフェミニズム的にはアリだったりするわけ。
で、「それってミサンドリー(男嫌い)じゃん!」って怒るオタクもいるけど、そもそもフェミニズムは中立な思想じゃないからね。
「女性のための思想」だから、男にとって平等じゃないのは別におかしくないのよ。
だから、「男にも配慮しろよ!」って言ったところで、「いや、これは女のための主張だから」って返されて終わっちゃう。
それを「ズルい」って思う気持ちは分かるけど、それがまさにフェミニズムの“戦略”なんだよね。
要するに、「BLだって性的消費だ!」っていう批判が、フェミニズム的な人たちに全然響かないのは、そもそも目指してるゴールが違うからなんだ。
フェミニズムは、最初から男女を“対等”に扱うことが目的じゃなくて、「女がもっと声を上げられる社会を作る」っていう片側重視の思想だから、対称性なんて求めてないんだよ。